2016年03月30日

宇宙の終焉



テレビの放送で

星々(恒星)の誕生と死 

星々と私たち生命とのつながり さらに 

宇宙そのものの終焉を紹介する番組を見た。



最新の科学的な観測データ分析や理論に基づいた

興味深い知見が紹介されていた。



テーマの一つは

『地球の構成要素であり 生命をも形作っている原子は

 どこからきたのであろうか?』であった。



どうも“太陽から”ではないようだ。



太陽は恒星としては小さく

太陽の核融合では

水素がヘリウムに変換する程度だそうだ。

より重い原子を 太陽は作り出すことができない。



もちろん 太陽は 46億年にわたって

地球に 光と熱のエネルギーを与え続けて

生命の進化と多様化 そして 人類の文明の発展に

大きく貢献してはいるが。。。。



それでは 地球や生命を構成する原子は

どこからきたのか ? というと

太陽系を遥かに超える時空の広がりの中で

(かつて存在した)巨大な恒星の核融合と

恒星の終焉時に発生する 大爆発(超新星爆発)によって作られ

宇宙空間に放出された 様々な種類の原子が元になっているそうだ。



それらの様々な原子が

重力の作用と 気の遠くなるような時を経て

再び 集まったものである。



巨大な恒星の主な原料は 水素や ヘリウムであるから

生命を構成する原子の元は 138億年前といわれる

宇宙の始まり(ビッグバン)まで

遡ると言ってよいのかもしれない。 



生命の起源については

地球上で生まれたとする説の他に

「宇宙空間には 生命の種となる物質が広く存在しており

地球上の最初の原始生命は 宇宙からやってきた」とする

「パンスペルミア仮説」が一つの仮説として唱えられている。



この仮説は SFの世界での話と思っていたが

最近の研究では むしろ この仮説を裏付けるような

研究成果がでてきている。



太陽系を形成し 地球を生み出し

生命を誕生させた宇宙であるが

宇宙自身にも 終焉の時がくるらしい。



太陽系は 太陽が 核融合の燃料である 水素やヘリウムを使い果たし

「終活」の時を迎える 63億年後から76億年後に 終焉を迎える。



宇宙全体の終焉は 何をもって 終焉とするか 定義が難しい。



すべての恒星が 死に絶え

全宇宙から 瞬く星の光がなくなる時というなら

数千億年先か 数兆年先か ?



ただ 今世紀の理論物理学では

「超弦理論」「M理論」などが

支持を得るようになってきている。

この理論に基づくと 私たちが観測しているような宇宙は

他にも 無数に存在している可能性がある。



(参照: http://terra1insight.dosugoi.net/e765183.html )
2015年5月22日 「11次元の世界」



そうすると 「宇宙の終焉」とは あくまで

私たち人類が観測し 認識している宇宙の終焉のみを指すことになる。



他の宇宙のことは 今の人類には知る由もない。



テレビ番組の最後に

一人の物理学者が 述べていたことは

『我々のような 地球上の生命体が生存し 繁栄できているのは

    極めて恵まれた生存環境を たまたま 宇宙が地球に与えている時期に

            我々が存在しているという幸運によっている』

という言葉であった。



我々は 恵まれた環境にいる。



宇宙規模では 『恵まれた環境』を与えられているのに

日々の生活では なんと不服の多いことか。。。。




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Posted by KFToyo  at 09:08 │Comments(0)歴史自然宇宙科学

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